音楽制作(DTM)では、録音・打ち込み・ミキシング・マスタリングといった作業を快適に行うために、安定性と処理速度が欠かせません。
ここでは、用途や予算に合わせたおすすめ構成例をご紹介します。
音楽制作で重視すべきパーツ
- CPU:ソフト音源やプラグインの処理を担う心臓部分。コア数が多いほど快適。
- メモリ:サンプル音源やエフェクトを多用する場合に必須。32GB以上あると安心。
- ストレージ:SSDで読み込み速度を確保。サンプル音源用に専用SSDを用意するのがおすすめ。
- GPU:DTMではほとんど不要。内蔵GPUでも十分。
- オーディオインターフェース:低遅延での録音・再生に必須。
予算別おすすめ構成
10万円前後:DTM入門者向け
- CPU:Intel Core i5 / AMD Ryzen 5
- メモリ:16GB
- ストレージ:SSD 500GB + HDD 2TB
- GPU:CPU内蔵GPUでOK
CubaseやStudio Oneなどで数トラックの録音・打ち込みをするなら十分。
シンガーソングライターや趣味で始めたい人に最適。
15万円前後:中級者向け
- CPU:Intel Core i7 / AMD Ryzen 7
- メモリ:32GB
- ストレージ:SSD 1TB(OS・ソフト用)+ SSD 1TB(サンプル用)
- GPU:内蔵GPUで可
サンプル音源やエフェクトを多用しても快適。
バンドアレンジやオーケストラ音源を扱う方におすすめ。
20万円以上:プロ向け
- CPU:Intel Core i9 / AMD Ryzen 9
- メモリ:64GB
- ストレージ:NVMe SSD 1TB(OS)+ SSD 2TB(サンプル音源)+ HDD 6TB以上(プロジェクト保存用)
- GPU:必要に応じてミドルレンジGPU(モニター複数接続用)
大規模プロジェクト、オーケストラ音源、数百トラック規模でも安定。
プロ作曲家や映像音楽制作など本格的な現場向け。
音楽制作向けパソコン選びのポイント
- 静音性:ファンの音が録音に入らないよう静音ケース・静音ファンを選ぶ
- USBポート数:MIDIキーボードやオーディオIF接続に十分な数を確保
- 安定性:電源ユニットは余裕のある容量で、高品質なものを選ぶ
まとめ
- 趣味・入門者 → Core i5 / 16GBメモリ / SSD 500GB
- 中級者 → Core i7 / 32GBメモリ / SSD 1TB+1TB
- プロ → Core i9 / 64GBメモリ / SSD+HDDの複数構成
音楽制作向けのBTOパソコンは、「CPU性能」と「メモリ容量」「SSD構成」を重視すると、作業効率が大きく変わります。