BTOパソコンは、自分の用途や予算に合わせて自由にカスタマイズできるのが大きな魅力です。しかし、工場で組み立てられた製品であっても、稀に「初期不良」が発生することがあります。万一トラブルに直面しても慌てないために、初期不良時の対応方法を理解しておきましょう。
初期不良とは?
「初期不良」とは、購入直後から正常に動作しない、または早期に故障が発生する状態を指します。具体的には以下のようなケースが該当します。
- 電源を入れても起動しない
- 起動はするがブルースクリーンやエラーが頻発する
- 特定のパーツ(グラフィックボード、メモリ、ストレージなど)が認識されない
- ファンやドライブから異常音がする
初期不良時の基本的な対応手順
1. 自分でできる確認を行う
まずは「接続不良や設定ミスではないか」を確認しましょう。
- 電源ケーブルやモニターケーブルの差し込み確認
- メモリやグラフィックボードがしっかり挿さっているか
- OSやドライバーが正しくインストールされているか
※自分で分解する際は、メーカーの保証規定を必ず確認してください。勝手に改造したと見なされると保証対象外になる場合があります。
2. 購入元のサポートへ連絡
初期不良の可能性が高い場合は、購入したショップやメーカーに速やかに連絡しましょう。
- 注文番号・購入日を手元に用意
- 症状をできるだけ具体的に伝える(例:「電源ランプは点灯するが画面に何も映らない」など)
- 動作確認のために行ったことも併せて伝えるとスムーズ
3. 初期不良対応期間を確認
BTOパソコンの場合、販売店ごとに「初期不良対応期間」が設定されています。多くは 商品到着後7日~14日程度。
この期間を過ぎると「修理対応」になる場合が多いため、早めの行動が重要です。
4. 交換 or 修理の流れ
サポートに連絡した後は、以下のような対応になります。
- 新品交換:初期不良対応期間内で在庫がある場合
- 部品交換:原因が特定できる場合(例:メモリ不良のみ)
- 修理対応:初期不良期間を過ぎた場合や、部品単位での修理が必要な場合
初期不良に備えてできること
- 届いたらすぐに動作確認をする
初期不良対応期間を過ぎないうちに、電源を入れてOSや主要パーツが正常に動くかを確認しましょう。 - 保証内容をチェックする
メーカー保証(1年間が一般的)に加え、延長保証やパーツごとの保証があるかどうかを購入前に確認しておくと安心です。 - トラブルの記録を残す
不具合の症状を写真や動画で残しておくと、サポート窓口で説明がスムーズになります。
まとめ
BTOパソコンはカスタマイズ性が高い反面、初期不良に出会う可能性もゼロではありません。
大切なのは、慌てず確認 → 早めに連絡 → 保証を活用の流れを押さえておくことです。
購入後は必ずすぐに動作確認を行い、不具合があれば速やかにショップやメーカーへ連絡しましょう。これだけで、もしものトラブルも最小限に抑えることができます。